スピード狂のためのネット高速化とプロバイダ選び
本記事は正確でない記述が多いので近日中に改訂予定です。引き続き指摘があればコメントやリプ頂けたら参考にします。
高速ネットは生命線
ネトゲやVRC民の生命線ともいえる、ネット回線高速化とプロバイダの探し方を紹介する。案外まとまった情報がないので。固定回線を選んで引ける人を想定。補足や訂正があったら教えてください。
まず速さには帯域と遅延がある。帯域はデータを一度に送れる道の幅で、遅延は往復にかかる時間。わかりやすさのために帯域で考えることにする。基本的には、手元のPCからインターネットに至るまでの経路を見ていったときに、一番遅い所がネットの速さを決める。
経路はだいたい次のようになる。
1.PC - 有線か無線
2.ルータ+ケーブル+ONU等の回線終端装置
3.光ファイバや銅線 - 回線事業者
4.PPPoEプロバイダ or IPv6 IPoEプロバイダ
5.インターネット
専門家ではないのでざっくりだけど、速くする方法を説明する。
1.PC-有線か無線
遅延をそこまで気にしないなら無線も使える。11acか11ax対応なら良さそう。
速さを追求したいなら有線。PCとルータのLANポートが1000Mbps対応なら問題なさそう。ケーブル規格はCAT5eだと100Mbps程度だからそれ以上を狙うならCAT6以降にする。
追記:家庭程度のケーブル長ならCAT5eでも1Gbps近く行くとのこと。またCAT7以降は家庭利用には向かないので買うならCAT5eかCAT6にしましょう。ご指摘ありがとうございます。
2.ルータ+ケーブル+ONU等の回線終端装置
レンタルの場合もある。IPv6対応のをおすすめ。IPv4 over IPv6の方式は主にMAP-E(v6プラス)とDS-Lite(transix)があるのでプロバイダに合わせる。IPv6ブリッジ機能(パススルー機能)だけだとよくない。
3.光ファイバや銅線-回線事業者
工事で引く場合は家族や大家さんや管理会社や管理組合の承認が要りそう。建物まで回線が来ていれば屋内工事だけで済むので楽だけど、集合住宅だと回線を入れるMDFやIDFと呼ばれる箱に鍵が掛かっていることもあるので気を付ける。
4.PPPoEプロバイダ or IPv6 IPoEプロバイダ
19時-23時頃にネットが遅いなら他者との共有部分の渋滞が原因と思われる。
PPPoEだと速度が出づらいので、IPv6 IPoEが使えるプロバイダを使うことをおすすめ。
https://www.ureshisa.com/382.html
あとIPv6対応プロバイダを使っていても、申し込まないとIPv6オプションが有効になってないこともある。簡単に確認するにはこちらのページを見る。「あなたはIPv6接続に対応している」とメッセージが出ればOK。
https://test-ipv6.com/index.html.ja_JP
追記:実はこれだけだと上の図のボトルネックを回避できているか判別はできていなくて、「みんなのネット回線速度」で「IPv4 PPPoE」が表示されていないことを確認するとか、V6プラスならV6プラスの確認サイトを使うことが必要。ご指摘ありがとうございます。
速度測定方法の紹介。よく使われるのはこれらかな。ボタン押すだけでわかる。Googleで「スピードテスト」を検索してもいける。
https://fast.com/ja/
https://www.speedtest.net/
https://internet-all.com/speed-test/
追記:Fast.comは一定速度以上だとあまり信頼できない値が出るのでspeedtest.netかGoogleが良さそう。ご指摘ありがとうございます。
Fast.comとGoogleスピードテストはIPv6対応、後述の2つはIPv4対応で使い分けが要りそう。ご指摘ありがとうございます。
乗り換えたくなった場合、住んでる場所によって強い回線事業者とプロバイダが変わるので、近隣の情報収集が有効。
みんなのネット回線速度で、他の人の測定結果が見られて検索もできるので参考になる。右上の「速度ランキング」から都道府県別のランキングもわかる。ユーザ入力式なので誤りもあり得るけど、多くの投稿があれば信じて良さそう。自分の速度も測って投稿しようね。
https://minsoku.net/
Radish Network Speed Testingも結果を投稿したり測定地で絞込みできる。上部の「みんなの測定結果」から個別の投稿が見られて絞込みできる。
http://netspeed.studio-radish.com/index.html
http://netspeed.studio-radish.com/cgi-bin/netspeed/openresult/openresult.cgi
ブロードバンドスピードテストで、自宅近隣などの地図を見て速いプロバイダを確認できる。
https://www.bspeedtest.jp/
https://www.bspeedtest.jp/speed-in-my-area.html
Googleスピードテスト結果を可視化してくれている、Measurement LabのVisualizationsでも、自分の地域のプロバイダ毎の平均速度のグラフを表示して速い所を調べることができる。
https://viz.measurementlab.net/
Download Speedのグラフで安定して高い値になっているのが望ましい。グラフは都内のだけど、更に細かい地域の情報が見られるなら絞り込む方がより住んでる場所に合った結果が得られるはず。
ただ、ブロードバンドスピードテストとMeasurement Labのプロバイダ名は接続事業者(VNE)になってたりする。IPv6を使った接続ではVNEからプロバイダに回線を貸しているので、そのVNEに対応した地域のプロバイダを探して、使う事になる。その場合は投稿された測定値が参考になる。
あとは携帯回線と合わせた割引とかキャッシュバックとかあるけどそれらは解説サイトがいろいろありそうなので割愛。引っ越し考えるときは引っ越し先近辺のネット環境も調べたいよね。ネット住民のみなさんに光あれ。
IPv6おすすめしてるんだけど、一部のオンラインゲームやPS4とかVPNとかポート開放が要るサービスとか自宅サーバでDDNS使ってる場合とかは使えなくなることがあるので、気になったらサービス名+IPv6などでググったりプロバイダに聞いてね、ねんのため。
おまけ。北米版と英国版。
https://broadbandmap.fcc.gov/
https://labs.thinkbroadband.com/local/browse
他にも国ごとの統計があるかもだけど、なければやはりMeasurement Labを使えばよさそう。
https://viz.measurementlab.net/
ちなみにMeasurement Labは米Googleや研究者達が立ち上げた、インターネットのパフォーマンスの測定と研究をするための団体で、各種データの取得やオープンデータの公開を行っている。世界的にネットインフラを整備していける仕組みを作ってるのはさすがGoogleだよね、ありがたい。
多少の割引やキャッシュバックより、ネット品質の方がQOLに直結するので、ユーザーも遅い回線は切り替えていくのが良いのだよね。あと怪しいキャンペーンが蔓延るのは健全な市場ではないよねえ。総務省が携帯でやったような規制が入るとよいけど、それまではユーザが選んでいくのが良いのだと思う。
頂いたコメント
参考になります。皆様ありがとうございます。
- CATVとNTTの光フレッツ網は避ける方が良い、NURO提供エリアならNURO、電力系も良い。
NTT網はまじでゴミ。ひかりTVに帯域が優先されるから1Gbpsの32分割で全員ひかりTV同時に使うとインターネットは通信不能になる説すらある
— そにっく885@VRC (@sonic88510) 2019年11月17日
そもそもNTTは1Gの最大32分割でベストエフォート1Gbpsとか頭おかしい。
NTT網が遅いことに関する解説はIIJのが分かりやすいかもhttps://t.co/i7z48JYt2i
- GoogleのSpeedTestがおすすめ。
全然使ってる人見かけないんだけどGoogleのSpeedTestオススメ(Google公式で用意されてるので品質をあんまり考えなくても良い) https://t.co/2l6Gpgn6G1 https://t.co/0IIDfK2CK1
— ikuko (@magi_ikuko) 2019年11月17日
- オンラインゲームには帯域より遅延が重要なことがある。
この帯域(バンド域)と遅延(レイテンシ)の違いを説明するのが大変なのよね……
— フォルノ(FORNO)@Vket4でたい (@forno_recsys) 2019年11月17日
無線はレイテンシが絶対に落ちるけど,帯域だけで言ったら今や6GBぐらい出せるし
ゲームするなら有線!の根拠はこのレイテンシの方だったりするのにみんな帯域見がちだったり https://t.co/npU3i1Crom
- Fast.comは信頼できない測定値になることがある。Speedtest.netが良い。
https://t.co/h07wj5fLZFは計測アルゴリズムが無能過ぎて一定速度以上の回線だと
— ✞幻想魔法✞ (@2ZGRG) 2019年11月17日
理論値を上回る謎の計測結果を出してしまうから
計測結果の信頼性と安定性に欠くので……… https://t.co/bRKn7c1qyX
個人的には回線速度計測はhttps://t.co/98ICiaV7vhを用いるのが比較的安定した速度結果を得られるので良いですね。
— ✞幻想魔法✞ (@2ZGRG) 2019年11月17日
測定時に用いられた対向側サーバ(サーバ設置業者)とIPがわかる為、計測時の経路をトレースルートで追いやすい、
対向プロパイダを調べられるといったメリットがありますん
- 加入者の少ないauおすすめ。
ほとんどの事業者はNTTのダークファイバなので、加入者の少ないauを選ぶと大抵当たり。
— ジュン🍁 (@zyunzen) 2019年11月18日
一部エリアのauもNTTのダークファイバですが、auはデフォでv6です。 https://t.co/TtcUuSd2sV
- 集合住宅でマンションタイプの契約にすると遅い。マンションでも戸建て用を引くと速い。
マンションタイプは、建物に一本引いて分け合うから遅くなる。
— 灯火(ともしび) (@tomo_shi_vi) 2019年11月18日
マンションだろうとなんだろうと戸建て用を引き込んでしまえば安定するよ。
むしろ後で紹介されているhttps://t.co/LmqLhgkgSA で
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
IPv4接続方式: IPoE + IPv4 over IPv6となっていることを確認したほうが良いかと思います
あっ、みんそくはIPv4の接続方式が出るので
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
IPv4 PPPoEとでたら
IPv4 over IPv6の設定に失敗してるので
判定に便利です
https://t.co/7MhVc0dFOd と「Googleで「スピードテスト」を検索して測定」はIPv6対応であるため計測に使用した機器(PC等)がIPv6優先であればIPv6の結果となり
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
後者2つはIPv4での速度測定となります
IPv4/IPv6どちらを計りたいかによってサイトあるいはPC等の設定を変える必要があるかと思います
- V6プラスならゲームでの使用実績もある模様。
v6プラス限定ですが
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
PS4でオンラインゲームをした場合の記事https://t.co/5KHxH0oBz5
Switchでオンラインゲームをした場合の記事https://t.co/lsEPROKb4g
です
- NUROは確かに速いけれど開通の条件に合わないことや数カ月掛かることがあるから要注意。
検索から失礼します
— V_TLe (@VTLe4) 2019年11月19日
プロバイダ選びで申し込み後の話もセットで展開すると良いかもです
NURO光が早いから申し込み、というのは良いですが、ご自宅の条件(戸建てか賃貸マンションか、立地として国道または河川が近くにあるか、電柱は地下化してないか)を確認せずに申し込むと(続く)
(続き)正直辛い生活を数ヶ月強いられるので、思考停止して何もチェックせず光回線→だからNURO申込、という流れは避けるべきです。
— V_TLe (@VTLe4) 2019年11月19日
検索すればいくらでも出ますが、工事がまともに進まず3ヵ月~半年ネット回線無し(または遅い回線)を強いられるケースもあるので、、、
- 西日本の戸建てに移りたい。集合住宅で引けない場合はつらいよね。
「まず西日本に戸建てを建てましょう、東京の集合住宅に何も期待するな」みたいな話はあるのでは https://t.co/zpyAz2w0yi
— 7594591200220899443 (@shyouhei) 2019年11月19日
学習型VRコンテンツの未来
ときどきかなり未来のビジョンをクリアに夢に見ることがある。ちょうどさっきがそうだった。普段は夢だから綺麗に忘れてるのだろうけど、幸か不幸か目覚ましに起こされて、メインイベントの進行中に覚醒したので綴っておこうと思う。#未来予測 #Suna未来予測
VR機材なしでフルダイブで全球立体視やハンドトラッキングが可能な世界に私は生きてた。そこで、未来の学習型コンテンツを偶然体験することになった。日常生活の延長で、隠し扉状の入口を見つけて、迷路に入り込むような形でコンテンツのイントロが始まった。
美術館の展示を見るときや本を読み進めるときのように、自分の理解のスピードで、コンテンツの進行を手でコントロールできる。教材は高精細で触れる立体で、目の前に次々出てくる。速読や巻き戻しも自由にできる。文字の説明は少なくてビジュアルや音声が多い。
録音ではなくて、こちらの様子に合わせた解説がされる。ジェットコースターの経路のように立体的に空間に配置されたチューブの中を、手繰り寄せる感じで進行していく。体験者の興味関心を自動検出して、それに合った分岐が目の前の教材に即時反映されていく。
広告も自然に出てきて、次に体験したくなりそうな月刊VRコンテンツ一覧が机に広げられる形で提示される。現代の雑誌の表紙みたいな見た目で、開くと次のコンテンツのルートに入れるようだった。このあたりで目が覚めた。
今の学習教材との違いをまとめる。
・コンテンツの開始リンクが日常空間に埋め込まれていて、本人の関心が起動トリガになる
・VR空間の立体メディアとして出現する
・進行速度や詳細度が体験者に合わせてインタラクティブに調整される
・次の教材へのリンクが関心に合わせて自動推薦される
フルダイブの部分を除けば現代の技術の延長で頑張れば実現できそうに思う。たぶん私達の日常も実は新たなコンテンツへの入口に満ちあふれていて、関心さえあればスマホやPCでインタラクティブに好きなことを学んでいけるともいえる。関心の自動検出は工夫の余地があるかもね。
VRChatのMMDモデル規約違反アバター流通事情
VRChatのユーザで日本からアクセスしてる割合は3%少々と思われるから、そもそもおそらくVRCの9割以上は海外ユーザーなのだよね。そして、VRCは基本的に誰かと会って使うゲームだから、遵法意識の比較的高い日本界隈でMMDの違反モデルを使い続けることは難しいのだよね。
あとVRChatでは意味を持たなくなっていく指標ではあるけど、ワールドワイドでは男性8割女性2割の比率の模様。年齢分布は18-24歳で42.8%、25-34歳で32.1%、4人に1人は35歳以上。VRChatのWebサイトへのアクセス数の3分の1は米国からで、日本からはわずか3.6%にとどまる。https://t.co/cNxg2J4uPl
— suna (@suna_vrc) August 21, 2019
そして、しばらくVRCに入ると自分でモデルを入れたくなる人が多くなるのだけど、大抵はVRChat対応のオリジナルモデルをBoothで購入する。これらはだいたいUnityだけで導入できて使い易くなってる一方で、MMDのモデルはツールやBlenderで変換しなければならないので、むしろ導入の障壁が高いのだよね。
だから、MMDの違反モデルを使うのは必然的に海外のユーザーが多くなるし、アップロード者もおそらくほぼ海外に見える。仮に日本で使う人がいたとしても、自由に借りられるアバターは規約違反のものが多いことを知らない初心者くらいで、日本のVRCで違反アバターが使われ続けることは少ないと思う。
あとVRChatだとモデルは個性を表現する上で重要だから、オリジナルのモデルやその改変が歓迎される土壌があって、二次創作モデルが選ばれる割合がそもそも少ない。BoothでVRChatキャラクターを探せばわかると思う。この点では版元の黙認に頼る界隈よりクリーンかもしれない。
そのVRC向けのモデルも規約違反のアップロードなどに困る例も出てきている。もちろん最も悪いのは違法アップロード者なのだけれど、それを許す構造の問題も大きい。言語とプラットフォームの壁、法の壁、規約の壁、があると思っている。
言語とプラットフォームについて。日本で購入して使える人気3DアバターのほとんどはBoothで出回っているのだけど、「3D avatar market」とか「3D avatar download」とかでググっても1ページ目には出てこないし、代わりに規約違反モデルが出回るサイトが出てきたりする。
またBoothのアクセス割合は7割が日本からで海外からは3割で、海外も中国韓国など漢字文化圏が主になる。仮に海外からBoothに辿り着いたとしても、商品説明は日本語だから、日本から非英語圏の海外ページを見る感じで買いづらいのはありそう。
規約の壁は、そもそも規約を読まない人がそれなりにいるという話。もともと規約は約束を明確にするためのものだから長文になりがちで、日本語でも読まない人はいるし、言語が違うならなおさら読まれづらい。 参考までにアンケートです。モデルを買うとき、規約を全部読んでます?
法の壁は国の壁とも関連するけど、出回る所を止めたければ運営に差し止めを求めるか法的な手段を取る必要があってハードルが高い。英語力と根気が必要になって大変そうだけどやった人もいて参考になる。 今後アバター文化が世界に広まるとこういったスキルの需要も増えそう。
jellyfish-qrage.hatenablog.com
ただ個別に戦うのは数でも不利だしイタチごっこになりやすいのだよね。ゲームプラットフォームのSteamが伸びたように、正規版にアクセスし易い環境が整えばわざわざ海賊版に手を伸ばす人は減るのだけれど、いまは正規版へのルートも海外からはハードルが高すぎて、そこにつけ入る輩がいるわけだ。
長期的には、海外各国からも探しやすく買いやすい3Dデータ流通プラットフォームが重要になりそう。規約についてはあるていど共通のフォーマットで、クリエイターの権利を守って、見る人も簡単にできることとできないことがわかる仕組みが必要そう。VRM関連のプラットフォームにはその面で期待してる。
いま制作者側でできることとしては、アバターサムネやアバターの中などにアバター名を入れてググりやすくして本家の配布元ページに辿り着く導線をつくるとか、わかりやすい規約や英語の規約をつけるとかになるかな。将来的にはアバターを宣伝した人にも利益がある仕組みができれば広がっていきそう。
アンケート回答下さった方、ありがとうございました。
規約の壁は、そもそも規約を読まない人がそれなりにいるという話。もともと規約は約束を明確にするためのものだから長文になりがちで、日本語でも読まない人はいるし、言語が違うならなおさら読まれづらい。
— suna (@suna_vrc) October 20, 2019
参考までにアンケートです。モデルを買うとき、規約を全部読んでます?
アンケートはクラスタや話題によって結果が偏りがちで、今回は長文ツイートを辿って回答下さった方が多いから、規約を読む人が多めに出たと思われるけど、全部読んでるのは6割程度に留まる結果でした。規約は大事ですね。
以下、追記。
MMDアバターだらけで著作権ガン無視の無法地帯と思われがちなVRChatのクリーンさが可視化されそう。主な回答者は日本語圏になると思うけど。だとしたらやはり海外での意図されない利用への対処が重要になりそうで、日本で自浄とか暗黙のルールって言っても効かなそうだよね…
というわけで早速調査です!
— SHOGO@VLEAP. CEO (@ShogoShimboVR) October 22, 2019
今回は皆様のアバターに関するご質問です。
話題にもなっているのと、将来的なVRSNSサービスにおけるアバターの取り扱いにも繋がるかと思い、お聞きします。
あなたのアバターは・・・#VRC調査
このアンケートの経過見て驚愕してるんだけど、1100人以上回答してて自作オリジナルアバターが4割近くも居るの!?クラスタの偏りはあったとしてもVRChatterクリエイティブすぎるでしょ…あと約95%がオリジナルアバターを選んでて、MMDなどの二次創作は5%程しかいないのね。1年でここまで変わるのか。
VR普及前夜
何度でも言おう、今はVR普及前夜であると。 今の日本のVRHMDの台数は、せいぜい100万台以下のオーダーだ。VRXR開発者やVRC民は、周りはみんなVR機器を持っていると勘違いしがちだけれど、普及したとは到底言えないことを知っておくのは、悪いことではない。
いまのVRの普及度は、私達の身の回りにある情報通信機器の普及数から見ると、どの時代にあたるのか、少し振り返ってみたい。たとえば、携帯電話・PHSで言えば、加入契約数が87万台(普及率0.7%)だった平成2年度末(1991年)頃に相当するだろう。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/field/data/gt01020101.xls
1991年は超小型携帯電話movaが世に出た年で、カバン型だった電話がポケットに入るようになった革新的なものだった。保証金10万、加入料4万、月額料金は1万7千円にもなった。エリートサラリーマンしか使えない、いまのVR対応PC並みの高価さだった。
http://www.hct.ecl.ntt.co.jp/panel/pdf/3_I_1_1-7.pdf
ビデオカメラで言うと、1974年に世界初の家庭用ビデオカメラが東芝から発売され、価格は30万で3%の普及。今ならハイエンド寄りのVR環境が買える値段だけど、いまのVRよりずっと売れてる。見た目はこれ。撮影に真空管を使う仕組みだった。
日本のパソコンで言うと、8ビットパソコンが100万台に届かない頃で、ワープロの時代でもあった1982年頃になるだろう。日本では伝説のPC-9801が発売された頃で、最大640KBのメインメモリ、640x400の高解像度、20MBのHDD容量を誇った。これも約30万円。
普及率1%近くの新しい機器は、普及当初はだいたい10万以上するし、今から見ると原始的にも思えるけれど、これでも当時は最先端だし革新的な製品になる。技術に関心の高いお父さん世代が手を出すものだったわけだ。
言うまでもないけれど、これらの機器は、今や私たちの手のひらやポケットに、はるかに性能の高い形で存在している。技術や便利さの進行は常に不可逆なもので、私達はいつでも、過去よりも便利な未来に向かって進んでいる。
いまのVR機材も、普及率から見た成熟度はこれらの初期製品に相当すると思われる。未来から見たら、巨大で使いづらいものを使ってた時代もあったのだと振り返ることになるかもしれない。それでも次の時代を作ってきたのはきっと、新技術を開発し続けた人たちや、発売当初から買い支えた人達なのだろう。
もちろん、時代を先取りしすぎて市場の理解が得られなかったために、打ち切りになった製品も山ほどあることだろう。けれど、格好良くて実際に役に立つ道具は、いずれはじわじわと普及率を上げていくことになる。そのために必要なことは何か、考えてみるのも一興だ。
私の想像では、最初にそれらを買った人達にある種の先見性と探究心があり、実用的な利益もあり、関心を持った人の流入が止まらずに続くことが重要な気がしている。そして、VRにはそれがあるように思える。説明しづらいのだけど、静かに熱狂が広がる感じを共感できる人も居るのではないかなあ。
そして私達は、たまたま見たツイートか、友人の誘いか、どこかで見かけてググったか、いろいろパターンはあると思うけれども、今の時代では狭い入口から偶然VRに関心を持って、幸か不幸か先頭の1%以下に入っているわけだ。妙な縁だけれども、私は知れてよかったと思うし、そういう人が多くいてほしい。
確かに先駆者というものは、いつだって理解されないし、孤独だし、時にはいわれのない迫害をされることだってある。それでも今の先駆者たちは幸運だ。都合さえ合えば、たとえ遠く離れていても、知った人と数分で同じ部屋に降り立ち、同じ光景を見て、話すことができるからだ。
これは30年前にはほぼ誰も想像できていなかったことだし、他の何かではまず実現できない便利さがある。ただ、外から見ても正直想像しづらいし、体験しないと全くわからない問題はある。だから、機材と価格と環境さえ解決すれば、一気に普及が進むと考えている。遅くとも6年以内には火が付くだろう。
一部には、人口拡大すると治安が悪化したり現実世界寄りのつらさが増えるという心配もあるかもしれないけれど、私はどちらかというと楽観的にとらえている。コミュニティの大きさには自然な上限があるから、長くそこにいれば居るほど、マナーの悪いユーザの流入機会が減るためだ。
たぶん大事なのは、楽しみながら無理せず近くに居続けることかなあと思う。そしていつの日かVRがもてはやされるようになったとき、なぜか慣れた手つきでVRを当たり前のように活用する人達が、先駆者をやっていた1%から出てくるに違いないと信じてる。今までの普及の歴史でも繰り返されてきたように。
街を守った目黒川地下調節池
目黒川を氾濫から抑えた2箇所の地下調節池を見てきた。ビルや公園の川側にひっそりと取水口があって、言われなければ気づかない。舟入場調節池は5.5万トン、荏原調節池は20万トンの水の退避が可能。25mプールでそれぞれ180杯、約670杯。 #東京治水
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000038913.pdf
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000029645.pdf
街に溢れたら困る水が知らないうちに退避されていたのだね。現代の池は地下にコンクリで造られるのか。都内には調節池で256万トンもの水を一時退避できる仕組みがあるようだ。用地確保の難しい場所でよく整備できていると思う、ありがたい。人知れず活躍するインフラすき。
今回はこれらの施設や関係者の方の尽力で氾濫は防がれたけど、放水路ではなくあくまでも退避施設だから、長時間雨が降り続いた時や上流からの水量が想定を越えた時はダムみたいに溢れる可能性はある。これがあるから安心と思うのではなく、避難への時間稼ぎをしてくれる味方が居ると思うと良さそう。
災害対策効果の検証希望と次への備え
災害は不備の検証もだいじだけど、うまくいった対策も検証して広めてほしいと思う。今回も治水電気通信など多数のインフラ分野で多数の名もない英雄たちが人々を守ったはずで、そういう話は被害の陰になって注目されない。目黒川の治水施設とか今回初めて知ったしそういう記事があったら読みたいよね。
普段は人知れず地下に眠る首都圏外郭放水路が今回も稼働して、大量の水を排出してくれたのだろう。こういったインフラは普段は目立たないし建設費もかかるけど、災害時はありがたさがわかる。
埼玉の地下神殿、首都圏外郭放水路に来た😃
— suna (@sunasaji) November 18, 2017
調圧水槽広くて、巨大構造物や水利施設好きにはたまらない😀 pic.twitter.com/1EpmTtiAbS
事前予測が確実にできる災害はない。今回被災した所も確実にわかっていたわけではないし、たとえ被害が無かったとしても紙一重だった可能性がある。今後も災害に備えたハザードマップの確認は必要だし、住処や勤務先を含めたリスクを見直す機会かもしれない。
あれだけ事前に警告されていた台風19号で、不要不急の業務でろくな投資や装備もなく出勤を強いた企業は、リスク管理に不備があることを公表したことになる。類似の災害でも同様の指示を出すだろうし、普段の指揮も似たような欠陥を含むだろう。 #台風だけど出社させた企業
せっかく高価な災害対策インフラが整備されていても、不要不急の業務で出勤や通学を強いられたとしたらそれ自体が一種の災害だし、災害対策はハードだけではなくて人間の行動や運用も含めた準備が重要になる。今回被害がなかったとしてもリスクを判断して対応や避難ができた人や組織はすごいと思う。
今回は早めに鉄道の運休も予告されていて、不慮の輸送停止が避けられたのは良かった。ダム緊急放流の事前予告もあり、決壊に備えて避難する時間の余裕もつくられた。ただ災害大国としては香港のシグナル8みたいに、店舗や学校の停止を含めた対応を地域で指示できるような仕組みも今後必要になりそう。
こういったときにこそ勤務が必要だった人達には最大限の感謝をしたい。今も被害拡大を防ぐために奮闘している人達もいるはずで、人知れず活躍した人達がどの地域にもきっといる。無理しすぎず安全に行動下さるよう祈りたい。ありがとうございます。
台風19号の猛威と備え
大潮満潮が重なった上に中心気圧が低い大型台風なので高潮や浸水が心配。 標高を元にした浸水マップはここで見られる。
国土地理院も参考になる。
実際の浸水は川の流量や天候や地形に左右されるから、自治体のハザードマップや報道に注意する。 https://t.co/AmTlfq1eHc
台風19号は天気図の気圧勾配が急だから通過時は暴風が吹き荒れる。直撃予想なのは東西に等圧線が伸びて外乱要因が少ないため。進行が遅く大雨が続くので河川氾濫や浸水や土砂崩れに注意が必要。自治体や国土地理院のハザードマップを見て接近前に避難を。 https://t.co/HfocuyODMF pic.twitter.com/1ijXF0O5rC
— suna (@suna_vrc) October 11, 2019
台風19号は雲の動きを見る限り、東京以南では今後大きな降雨の可能性は少なくなったように見える。吹き戻しの風や河川の水位は引き続き注意が必要だけど。被災された方や復旧に関わる人はどうぞご安全に、東北以北の人は水害や土砂崩れなどに引き続き厳重にお気をつけて。。 https://t.co/ovPyti88E3 pic.twitter.com/On5wL8Yy1c
— suna (@suna_vrc) October 12, 2019
※追記:被災された方には心よりお見舞い申し上げます。。。