スピード狂のためのネット高速化とプロバイダ選び
本記事は正確でない記述が多いので近日中に改訂予定です。引き続き指摘があればコメントやリプ頂けたら参考にします。
高速ネットは生命線
ネトゲやVRC民の生命線ともいえる、ネット回線高速化とプロバイダの探し方を紹介する。案外まとまった情報がないので。固定回線を選んで引ける人を想定。補足や訂正があったら教えてください。
まず速さには帯域と遅延がある。帯域はデータを一度に送れる道の幅で、遅延は往復にかかる時間。わかりやすさのために帯域で考えることにする。基本的には、手元のPCからインターネットに至るまでの経路を見ていったときに、一番遅い所がネットの速さを決める。
経路はだいたい次のようになる。
1.PC - 有線か無線
2.ルータ+ケーブル+ONU等の回線終端装置
3.光ファイバや銅線 - 回線事業者
4.PPPoEプロバイダ or IPv6 IPoEプロバイダ
5.インターネット
専門家ではないのでざっくりだけど、速くする方法を説明する。
1.PC-有線か無線
遅延をそこまで気にしないなら無線も使える。11acか11ax対応なら良さそう。
速さを追求したいなら有線。PCとルータのLANポートが1000Mbps対応なら問題なさそう。ケーブル規格はCAT5eだと100Mbps程度だからそれ以上を狙うならCAT6以降にする。
追記:家庭程度のケーブル長ならCAT5eでも1Gbps近く行くとのこと。またCAT7以降は家庭利用には向かないので買うならCAT5eかCAT6にしましょう。ご指摘ありがとうございます。
2.ルータ+ケーブル+ONU等の回線終端装置
レンタルの場合もある。IPv6対応のをおすすめ。IPv4 over IPv6の方式は主にMAP-E(v6プラス)とDS-Lite(transix)があるのでプロバイダに合わせる。IPv6ブリッジ機能(パススルー機能)だけだとよくない。
3.光ファイバや銅線-回線事業者
工事で引く場合は家族や大家さんや管理会社や管理組合の承認が要りそう。建物まで回線が来ていれば屋内工事だけで済むので楽だけど、集合住宅だと回線を入れるMDFやIDFと呼ばれる箱に鍵が掛かっていることもあるので気を付ける。
4.PPPoEプロバイダ or IPv6 IPoEプロバイダ
19時-23時頃にネットが遅いなら他者との共有部分の渋滞が原因と思われる。
PPPoEだと速度が出づらいので、IPv6 IPoEが使えるプロバイダを使うことをおすすめ。
https://www.ureshisa.com/382.html
あとIPv6対応プロバイダを使っていても、申し込まないとIPv6オプションが有効になってないこともある。簡単に確認するにはこちらのページを見る。「あなたはIPv6接続に対応している」とメッセージが出ればOK。
https://test-ipv6.com/index.html.ja_JP
追記:実はこれだけだと上の図のボトルネックを回避できているか判別はできていなくて、「みんなのネット回線速度」で「IPv4 PPPoE」が表示されていないことを確認するとか、V6プラスならV6プラスの確認サイトを使うことが必要。ご指摘ありがとうございます。
速度測定方法の紹介。よく使われるのはこれらかな。ボタン押すだけでわかる。Googleで「スピードテスト」を検索してもいける。
https://fast.com/ja/
https://www.speedtest.net/
https://internet-all.com/speed-test/
追記:Fast.comは一定速度以上だとあまり信頼できない値が出るのでspeedtest.netかGoogleが良さそう。ご指摘ありがとうございます。
Fast.comとGoogleスピードテストはIPv6対応、後述の2つはIPv4対応で使い分けが要りそう。ご指摘ありがとうございます。
乗り換えたくなった場合、住んでる場所によって強い回線事業者とプロバイダが変わるので、近隣の情報収集が有効。
みんなのネット回線速度で、他の人の測定結果が見られて検索もできるので参考になる。右上の「速度ランキング」から都道府県別のランキングもわかる。ユーザ入力式なので誤りもあり得るけど、多くの投稿があれば信じて良さそう。自分の速度も測って投稿しようね。
https://minsoku.net/
Radish Network Speed Testingも結果を投稿したり測定地で絞込みできる。上部の「みんなの測定結果」から個別の投稿が見られて絞込みできる。
http://netspeed.studio-radish.com/index.html
http://netspeed.studio-radish.com/cgi-bin/netspeed/openresult/openresult.cgi
ブロードバンドスピードテストで、自宅近隣などの地図を見て速いプロバイダを確認できる。
https://www.bspeedtest.jp/
https://www.bspeedtest.jp/speed-in-my-area.html
Googleスピードテスト結果を可視化してくれている、Measurement LabのVisualizationsでも、自分の地域のプロバイダ毎の平均速度のグラフを表示して速い所を調べることができる。
https://viz.measurementlab.net/
Download Speedのグラフで安定して高い値になっているのが望ましい。グラフは都内のだけど、更に細かい地域の情報が見られるなら絞り込む方がより住んでる場所に合った結果が得られるはず。
ただ、ブロードバンドスピードテストとMeasurement Labのプロバイダ名は接続事業者(VNE)になってたりする。IPv6を使った接続ではVNEからプロバイダに回線を貸しているので、そのVNEに対応した地域のプロバイダを探して、使う事になる。その場合は投稿された測定値が参考になる。
あとは携帯回線と合わせた割引とかキャッシュバックとかあるけどそれらは解説サイトがいろいろありそうなので割愛。引っ越し考えるときは引っ越し先近辺のネット環境も調べたいよね。ネット住民のみなさんに光あれ。
IPv6おすすめしてるんだけど、一部のオンラインゲームやPS4とかVPNとかポート開放が要るサービスとか自宅サーバでDDNS使ってる場合とかは使えなくなることがあるので、気になったらサービス名+IPv6などでググったりプロバイダに聞いてね、ねんのため。
おまけ。北米版と英国版。
https://broadbandmap.fcc.gov/
https://labs.thinkbroadband.com/local/browse
他にも国ごとの統計があるかもだけど、なければやはりMeasurement Labを使えばよさそう。
https://viz.measurementlab.net/
ちなみにMeasurement Labは米Googleや研究者達が立ち上げた、インターネットのパフォーマンスの測定と研究をするための団体で、各種データの取得やオープンデータの公開を行っている。世界的にネットインフラを整備していける仕組みを作ってるのはさすがGoogleだよね、ありがたい。
多少の割引やキャッシュバックより、ネット品質の方がQOLに直結するので、ユーザーも遅い回線は切り替えていくのが良いのだよね。あと怪しいキャンペーンが蔓延るのは健全な市場ではないよねえ。総務省が携帯でやったような規制が入るとよいけど、それまではユーザが選んでいくのが良いのだと思う。
頂いたコメント
参考になります。皆様ありがとうございます。
- CATVとNTTの光フレッツ網は避ける方が良い、NURO提供エリアならNURO、電力系も良い。
NTT網はまじでゴミ。ひかりTVに帯域が優先されるから1Gbpsの32分割で全員ひかりTV同時に使うとインターネットは通信不能になる説すらある
— そにっく885@VRC (@sonic88510) 2019年11月17日
そもそもNTTは1Gの最大32分割でベストエフォート1Gbpsとか頭おかしい。
NTT網が遅いことに関する解説はIIJのが分かりやすいかもhttps://t.co/i7z48JYt2i
- GoogleのSpeedTestがおすすめ。
全然使ってる人見かけないんだけどGoogleのSpeedTestオススメ(Google公式で用意されてるので品質をあんまり考えなくても良い) https://t.co/2l6Gpgn6G1 https://t.co/0IIDfK2CK1
— ikuko (@magi_ikuko) 2019年11月17日
- オンラインゲームには帯域より遅延が重要なことがある。
この帯域(バンド域)と遅延(レイテンシ)の違いを説明するのが大変なのよね……
— フォルノ(FORNO)@Vket4でたい (@forno_recsys) 2019年11月17日
無線はレイテンシが絶対に落ちるけど,帯域だけで言ったら今や6GBぐらい出せるし
ゲームするなら有線!の根拠はこのレイテンシの方だったりするのにみんな帯域見がちだったり https://t.co/npU3i1Crom
- Fast.comは信頼できない測定値になることがある。Speedtest.netが良い。
https://t.co/h07wj5fLZFは計測アルゴリズムが無能過ぎて一定速度以上の回線だと
— ✞幻想魔法✞ (@2ZGRG) 2019年11月17日
理論値を上回る謎の計測結果を出してしまうから
計測結果の信頼性と安定性に欠くので……… https://t.co/bRKn7c1qyX
個人的には回線速度計測はhttps://t.co/98ICiaV7vhを用いるのが比較的安定した速度結果を得られるので良いですね。
— ✞幻想魔法✞ (@2ZGRG) 2019年11月17日
測定時に用いられた対向側サーバ(サーバ設置業者)とIPがわかる為、計測時の経路をトレースルートで追いやすい、
対向プロパイダを調べられるといったメリットがありますん
- 加入者の少ないauおすすめ。
ほとんどの事業者はNTTのダークファイバなので、加入者の少ないauを選ぶと大抵当たり。
— ジュン🍁 (@zyunzen) 2019年11月18日
一部エリアのauもNTTのダークファイバですが、auはデフォでv6です。 https://t.co/TtcUuSd2sV
- 集合住宅でマンションタイプの契約にすると遅い。マンションでも戸建て用を引くと速い。
マンションタイプは、建物に一本引いて分け合うから遅くなる。
— 灯火(ともしび) (@tomo_shi_vi) 2019年11月18日
マンションだろうとなんだろうと戸建て用を引き込んでしまえば安定するよ。
むしろ後で紹介されているhttps://t.co/LmqLhgkgSA で
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
IPv4接続方式: IPoE + IPv4 over IPv6となっていることを確認したほうが良いかと思います
あっ、みんそくはIPv4の接続方式が出るので
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
IPv4 PPPoEとでたら
IPv4 over IPv6の設定に失敗してるので
判定に便利です
https://t.co/7MhVc0dFOd と「Googleで「スピードテスト」を検索して測定」はIPv6対応であるため計測に使用した機器(PC等)がIPv6優先であればIPv6の結果となり
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
後者2つはIPv4での速度測定となります
IPv4/IPv6どちらを計りたいかによってサイトあるいはPC等の設定を変える必要があるかと思います
- V6プラスならゲームでの使用実績もある模様。
v6プラス限定ですが
— GR2 (@GR_THE_2) 2019年11月19日
PS4でオンラインゲームをした場合の記事https://t.co/5KHxH0oBz5
Switchでオンラインゲームをした場合の記事https://t.co/lsEPROKb4g
です
- NUROは確かに速いけれど開通の条件に合わないことや数カ月掛かることがあるから要注意。
検索から失礼します
— V_TLe (@VTLe4) 2019年11月19日
プロバイダ選びで申し込み後の話もセットで展開すると良いかもです
NURO光が早いから申し込み、というのは良いですが、ご自宅の条件(戸建てか賃貸マンションか、立地として国道または河川が近くにあるか、電柱は地下化してないか)を確認せずに申し込むと(続く)
(続き)正直辛い生活を数ヶ月強いられるので、思考停止して何もチェックせず光回線→だからNURO申込、という流れは避けるべきです。
— V_TLe (@VTLe4) 2019年11月19日
検索すればいくらでも出ますが、工事がまともに進まず3ヵ月~半年ネット回線無し(または遅い回線)を強いられるケースもあるので、、、
- 西日本の戸建てに移りたい。集合住宅で引けない場合はつらいよね。
「まず西日本に戸建てを建てましょう、東京の集合住宅に何も期待するな」みたいな話はあるのでは https://t.co/zpyAz2w0yi
— 7594591200220899443 (@shyouhei) 2019年11月19日